こちらの近況ですが

離れて暮らす友人に、こちらの近況を知らせるための日記です。

2018年4月27日(金)

新婚時代に約六年間暮らした街を再訪。少し離れたところの駅で下車して、「この金物屋、まだあるのか!」「タコ公園のタコが新しくなってる!」などと確認しながらてくてく歩く。かなり広い範囲をいつも歩いて移動していたから、どの道を通っても懐かしい。目的の街に着くと、夫行きつけの激安スニーカーショップが相変わらずの価格で営業していて、「せっかくだから買う」とのことで一足お買い上げ。土地の名産品でもなんでもないが、自宅に戻ってから「このスニーカー、あの店で買ったんだよなあ」と思い出すはずだから、これは立派なお土産だ。商店街を抜けると、野趣溢れる公園に到着。前に住んでいた部屋から徒歩三分のこの公園には、本当によく通った。この時期は新緑の香りがすごいのだ。甘いような青いような香りでむせ返るよう。春といえばこの香りなのだが、関東と関西では植生が異なるのか、いまの自宅近辺ではほとんど味わえなくて、毎年残念に思う。存分に吸い込んだら、記憶の地層が地殻変動を起こして、当時と現在とが一瞬ぐちゃぐちゃになった。いつかまたこの街に住めるだろうか。住んで、この街の新しい記憶を地層の一番上に積もらせたい。