こちらの近況ですが

離れて暮らす友人に、こちらの近況を知らせるための日記です。

2018年5月4日(金)

夜のウォーキングに出掛けたら、黒ブチの猫が団地のなんでもない場所で所在無げにしていた。われわれが「ズレちゃんジュニア(略してジュニア)」と呼んでいる猫だ。
五年くらい前、ジュニアとほぼ同じ柄の黒ブチの団地猫と仲良くなった。まるでカツラがうしろにズレて前髪が極端に短くなったような模様だったので、「ズレちゃん」と名付けてかわいがっていたのだけど、ここ数年は姿が見られなくて、やっぱり野良猫は世代交代が早いのかねえ…と寂しく思っていた。ところが最近になって再びズレちゃんが現れるようになり…と思ったら、んん?どことなく別の個体だ。ただ、前髪が極端に短い感じがまさにズレちゃんで、まったくの他人とは思えない。そこで、「ズレちゃん本人ではないが血縁があるに違いない」「というかこんだけ似てるなら親子でしょ」と断定して、「ズレちゃんジュニア」と名付けた次第。
 ズレちゃんは姿形は美猫とはほど遠く、写真を撮るといつも化け猫のようだったが、たいへん人懐こくて、大きな声でナアナアとよく鳴き、憎めない猫だった。さてジュニアはどうかというと、ジュニアもまた見目麗しいとは言い難いが、親に似てたいへん人懐こい。声量はズレちゃんより小さいが、やっぱりよく鳴く。
 この夜、ジュニアは一直線にわれわれのもとにやって来て、しゃがんだ私の太ももに体をこすりつけた。ズレちゃんから「この二人組は、おやつやなにかは持って来やしないが、とりあえず人肌のぬくもりはあるから、肌寒いときは利用するといいだろう」と教わっていたのだと思う。それくらい、ズレちゃんが乗り移ったかのように、ズレちゃんと同じ仕草だった。ズレちゃんとはもう会えないかもしれないが、ジュニアに懐かれると、ジュニアとズレちゃんの両方と一遍に戯れている気がして二重にうれしい。